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2013/04/26

Ani-Zoo with caknobs (生ベース+機材セッションの巻)

さてさて、先月(2013年3月)の話になりますが足立区は梅島にてAIR BOURYOKU CLUBというラップユニットと遊ばせて貰ったエントリーを書き残しました。コレですね ↓

AIR BOURYOKU CLUB with caknobs (Performance at Umejima Adachi Ward)
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/air-bouryoku-cl.html

普段の自宅での機材いじりの際はどうしても一人でのパフォーマンスになってしまう事が多いのですが、そうやって他人様と一緒に音を出すのはやはり普段とは違った刺激があって楽しいと再認識していました。
そんな折、別のあるアーティストさんから声をかけていただき、3月末に一緒にセッションできる機会に恵まれました。今回のエントリーはその楽しかった時間を文字に残しておこうと考えてのエントリーです。

それではまずそのアーティストさんのご紹介から。
名前は『兄蔵 / Ani-Zoo(アニゾー)』さん。バンドスタイルではなく、ベース1本のソロプレイで自身の世界観を創られている方です。エレキベースというと基本的に4弦のものが思い浮かびますが、アニゾーさんはベースパート、コード的なパート、メロディー的なパート、パーカッション的なパートなどを全て1人でまかなうような奏法をされるため4弦だけでなく、6弦ベースや7弦ベースでもプレイをされるとんでもないテクニシャンです。
また、アニゾーさんはストリートでもパフォーマンスされています。もしかしたらあなたも新宿駅南口周辺(彼のストリート定期プレイ場所)でアニゾーさんを目にした事があるかもしれません。参考までにyoutubeに上がっているアニゾーさんのストリートプレイの様子です。

Anizo Street Live Show @Shinjuku Station South-East EXIT
http://www.youtube.com/watch?v=o3RhDrHM3TA
※ライン録りのクリアな音声の演奏やPV風にきちんと編集された動画もyoutubeにはあるのですが、あえてストリートの喧騒が混じって聴こえて来る動画にリンクを貼りました

こんな方です。1つの楽器でここまで自分の感情を表現できるのは本当に羨ましいかぎりです。
ではこの方とどんないきさつでセッションする事になったかという部分から話を始めましょう。以下リンク先に続く!
 

まずは時間を2013年2月に時間を戻します。

その日はDJの友人と一緒に1泊2日の音イベントに出演する事になり、静岡県は富士宮市の『朝霧(あさぎり)』にあるキャンプ場(朝霧ジャムの行われる場所のすぐとなり)に出かけました。そのイベントはDJプレイだけのダンスイベントという感じではなく、ロックバンドあり、アコースティック楽器だけのバンドあり、DUBのライブあり、スカDJ、ファンクDJ、テクノDJあり。年齢層も下は2歳から上は70歳まで(イベント途中に「本日の最年長は70歳」と紹介されていた)といったファミリーで参加されている方も多い幅の広いものでした。「ならば俺も『機材の人』としてその場を楽しもう」と気持ちが盛り上がり、喜び勇んで参加したワケです。また朝霧というのは富士山のふもとという立地なので、俺の青空テクノ機材達に富士山を拝ませてやろうという目論見もありました。
そんななんでもありイベントに出演者の一人として参加されていたのがアニゾーさんでした。

まずイベント初日、友人のDJプレイ+俺機材プレイという過去にも何度かやったことのある形態で音を出しました。その時のセッティングはこんな感じで。

An_asagiri_01

RolandのリズムマシンTR-606のトリガーアウト信号をマスターにしてSH-101を同期させています。一番手前に写るベースステーションは手弾きです。DJがセレクトした曲のBPMに合わせてTR-606のTEMPOノブを使ってリアルタイムにテンポを調整してやるイメージのセットでした。

友人のかけるダブ~ファンク的なトラックに合わせてひとしきりつまみいじりを楽しみました。で、自分たちの持ち時間も無事終えたという事で俺と友人はガンガン飲んで良い気分。モツとシイタケの炭火焼きをつまみにチアーズ!(笑

An_asagiri_03

初日のタイムテーブルも最後まで進み、予定されていたプログラムは全て終了しましたが俺はもっと音が欲しい状態でした。そこで、アコースティックバンドでパーカッションを担当していた友人(一緒にパフォーマンスしたDJの友人とは別)に声をかけ、俺ベースステーション+友人コンガ+友人DJのスクラッチという感じで即興3ピースセッションを行っていたんです。

An_asagiri_02

するとそこにベロローンとベースで絡んできてくれたのがアニゾーさんでした。「うはっ、こりゃ楽しいや」とすっかりそのプレイに打ちのめされてしまいました。

そんな即興セッションも終わり、ちょっとクールダウンしようかと屋外へ移動。日が落ちて真っ暗になった2月の朝霧は余裕で氷点下になっていましたがそこは抜かりなし。ちゃんとキャンプファイヤーが用意されていて暖を取りながら外気や星空も楽しめるようになっていました(もともとキャンプ施設ですので火を燃やす場所とかちゃんとある)。
ちなみに下の画像はメインフロアとして使用されていた小屋の中。おもいきり厚着した参加者の服装からどんな環境であったか推し量れることでしょう(笑。

An_asagiri_04

そんな極寒の澄んだ空気の中、焚き火と星空という組み合わせでチルっていたところ、アニゾーさんが近くを通りかかったのでそこで改めてきちんと会話させていただいたという状態でした。

そんな風に会話を楽しんだり、友人達とはしゃいでいるうちにどんどん夜が明けてきました。朝霧の位置からするとちょうど富士山の背後から朝日が昇ってくる角度になります。このご来光を見たいがために寝ずに朝を迎えました。

An_asagiri_05

               ↓

An_asagiri_06

               ↓

An_asagiri_07

きたー御来光!ふっじっさ~んふっじっさ~ん!!
いや~、感動しました。生まれて初めて肉眼で見る富士山から昇る朝日にすっかりテンションが上がった俺。「ヨシ、やるならこのタイミングだ」と、機材達を屋外に持ち出してセッティングを組み上げました。

An_asagiri_08

「さあ、我がマシンたちよ見るがよい、あれが日本一の霊峰だゼ」と富士のすそ野に青空テクノセッティングが完成。

An_asagiri_09

TR-606とSH-101だけというシンプルなものですが、富士を見ながら電子音が出せてもう俺大満足。氷点下という過酷な状況にもかかわらず、全て電池で駆動しているアンプやミキサーを含めた機材達はちゃんと意図通りに動いてくれました。
ニヤニヤしながら機材をいじっていたところ、アニゾーさんが「コレ、中、高校生くらいの頃よく楽器屋で見たなぁ」とTR-606に興味を持ってくれました。「これは俺にとって特別な思い入れのあるマシンで3台持ってるんですよ~」なんて所から話は盛り上がり、絶対に再会してもう一度セッションしようと約束。

と、まあこんな流れがあり都内に戻って来てからもアニゾーさんと連絡を取り合っていたワケです。
そして数日後、アニゾーさんから自身が行うUSTREAMで生セッションしてみようと嬉しいお誘いをいただいたき、ベース+機材いじり実現と相成りました。


ちょうど桜が咲きまくり、お花見日和の3月24日。荷まとめした機材達を持って世田谷にあるスタジオにお邪魔しました。
持って行った機材は以下のとおり。なお、この画像は自宅でテスト音出しをする際に撮ったものです。

An_anizooust_01

[使用機材 / Mchines ]
Boss BX-80 (8ch Mixer)
Boss DR-220A (Drum Machine)
Boss DR-220E (Drum Machine)
KORG RHYTHM-55B (Rhythm Box)
Roland TR-606 (Drum Machine)
Roland SH-101 (Analog synthesizer)
YAMAHA ED-10 (Analog Drumpad)
Boss RPD-10 (Effect Box)
Boss RDD-20 (Effect Box)
Alesis NanoVerb (EffectBox)

初めてのアニゾーさんとのセッションという事でドラムマシンを多く持って行ってその場の雰囲気に合わせて一番ハマるマシンをセレクトしながらやっていこうという狙いでチョイスしたセットです。
ちなみにDR-220A/E兄弟はアニゾーさんが何十年も前に生まれて始めて所有した思い出のドラムマシンだと聞いていた為持って行きました。
そしてこの日、一番俺がやりたいと狙っていたのはKORGのRHYTHM-55Bと生ベースのからみという部分でした。youtubeでアニゾーさんの曲をいくつか聴いて55Bでセッションしたいという気持ちがとても刺激されていたんです。
で、現場ではこんな感じに組み上げました。ほら、55Bがメインな感じになっているでしょう?(←自己満足)

An_anizooust_02

※RHYTHM-55Bについて細かく知りたい方は以前のエントリーをドウゾ
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/set-korg-rhythm.html

この時のUSTセッションはアニゾーさんのyoutubeチャンネルにアップされています。リンクを貼りましょう。こんな空間でした!いや楽しかったー!!

"direction"Session with Ancient machines/ani-zoo&Caknobs

そう、この『ズンタッタ』という3拍子をどうしても使ってやりたかったんです。自宅で宅録する時も、例えばDJや他のハードウェア機材とセッションする時も通常は4拍子のリズムしか選びません(ダンスミュージックは特に)。この55Bもこれまで3拍子をちゃんと生かしてやった事が無かったので日の目を見せてやろうと(笑。
とにかくこのズンタッタに見事にアニゾーさんのベースが乗りました。
俺のマシンから出た音に合わせてアニゾーさんのベースプレイが展開されていくという感動の時間でした。まあ、きっちりと打ち合わせをしてからセッションを始めたわけではなかったので細かく聞いていくと間延びしてしまっている部分などもあるのですが、フリージャズっぽいノリがあってこういうのはこういうので楽しいじゃないですか。

ちなみにこの動画内で俺は55BのSWING(シャッフル)やフィル、またSH-101のオシレーターやフィルターをリアルタイムにいじってセッションを楽しんでいます。特に面白かったのはトリガーアウトの発信タイミングをリアルタイムに変えていく事でした。上に書いた55Bについてのエントリーの中にも書いていますが、55Bはトリガーアウト端子を持っていて、そのアウト信号をどんなパターンで出力するかを選択するスライドスイッチが付いています。

参考:55B トリガータイミング選択スイッチ画像

An_55b

コレをリアルタイムにいじってやる事でSH-101の発音タイミングを調整できるんです。動画の2'50"辺りからがそのスイッチいじりの部分になります。

RHYTHM-55や55Bを使う際にはこのスライドスイッチを上手に使ってあげるのが現代っぽい使い方だとかねてから思っています。


このセッションのタイミングを作ってくれたアニゾーさんに感謝!生でベース+機材のからみを堪能した楽しい時間でした。ありがとうございました。

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なお、アニゾーさんの情報をもっと詳しく知りたい方は以下のURLからドウゾ!

ANI-ZOO'S WORLD
http://www.ani-zoo.com/

もっと手っ取り早くアニゾーさんの世界観を知りたい方はyoutubeに行って「ani zoo」もしくは「兄蔵」で検索してみてください。ワクワクするような動画がたくさん出てきますよ。

 

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コメント

Twitterでくぼたまいという名前でお世話になってます。動画拝見しました。上がってる写真からテンション上がりまくりだったんですが動画観てトドメ刺された気分です。101+606+220ブラザーズっていうセレクトもありますが、エレクトロビートに生ベースというSquarepusherみたいな感じが個人的にツボ直撃で(笑)、テクノ以外のポテンシャルを垣間見ました。本当に良いもの見させて頂いた気分です!自分も精進します(笑

投稿: Ukiyophoniks | 2013/05/06 19:29

こちらこそ、いつも共通の嗜好での会話を楽しませていただいてます!コメントありがとうございます!
しかし、Squarepusherは良く言いすぎです。考えてもいませんでした。恐れ多い(笑。
sign-pole recordsさんのアーカイブにこの日のUST全風景が保存されていますので、お時間があれば是非ご覧ください。演奏だけでないAni-Zooさんとの機材話や、ルーパーを使っての実験セッションなどでも盛り上がっております。
http://bit.ly/18rKCAA
URLを記載するにあたり改めて自分でもこのアーカイブ動画を確認しましたが、やはりAni-Zooさんのスキルによって上手に起承転結が作られているなと感じました。
VIVAハードウェアフリークス!今後ともよろしくお願いします!

投稿: caknobs | 2013/05/08 01:27

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