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2011年11月

2011/11/28

[Clip] 青空テクノ 関連動画

さて今回のエントリーは久しぶりに行った『青空テクノ』についてです。青空テクノの関連動画クリップのURLなどをまとめています。

2011年11月に近所にある大きめの公園で青空テクノを行ってきました。
実は今回、『BUG』というWEBマガジンサイト様に声をかけていただき、青空テクノの様子の取材を受けたのです。

BUGMAGA
http://bugmaga.com/

BUGMAGAサイト内にある説明文をそのまま引用してサイト様のポリシーの説明をすると・・・

バグのある男と女のためのツール雑誌。BUG(バグ)。BUGマガジンは、バグのあるかっこいい生活を追求するツール雑誌です。
東京にたくさん生息しているに違いない、バグのある素敵な人たちを追い求めて、取材したり、一緒に遊んだりします。様々なツールをつかって。

とのこと。
ツールやガジェットやハードウェアを使って面白いことをしている人たちと出会おうというコンセプトに基づいて運営されているようでした。どうやらそんなBUGMAGA編集者様の『バグセンサー』に俺の青空テクノが引っかかったようなのです(笑)
そりゃ光栄じゃないですかと、喜んでお話を受けました。

そして晩秋の快晴のもと、近所の公園にて編集者様が見守る中、青空テクノをかましてきました。公園内の緑は紅葉が進み、天候も良かったため周囲には子供連れのファミリーも多く青空テクノにはもってこいの環境でした。

Asukayama_05

Asukayama_06

Asukayama_07

そんな環境で行ってきた青空テクノの様子がBUGMAGA様の手にかかり、カッコ良く編集されています。
普段は自分が機材いじりの動画を撮る際にはもちろんカメラセッティングも自分でしますので出来上がる画(え)はあくまで自分視点のものですが、自分の意を介さない視点から撮っていただいた画像はとても新鮮で、まるで機材をいじっているのが自分ではないかのような感覚を受けました。

それでは青空テクノとはどんなものなのか、是非ご確認ください。
BUGMAGAサイトで取り上げていただいたcaknobsの『Techno in da park』です!

BUGMAGA Presents Techno in da park
・パフォーマンスの様子のエントリー
『土・日連続企画!青空テクノで遊ぼう!その1(動画あり)』
http://bugmaga.com/archives/751
※このリンク先の記事の中にセッティングの様子とパフォーマンス動画2本が収められています。
・BUG編集者様から受けたインタビュー記事
http://bugmaga.com/archives/787

せっかくなのでセッティングの様子を収めた動画を直で貼っておきますね。その他の動画はBUGMAGAさんのサイトにてお楽しみください。

なお、BUGMAGA様の記事の中にあるPART2の動画については、同一のパフォーマンスを自前のビデオカメラでも撮影していました。その映像のほうは自分のyoutubeチャンネルにもにアップしました。俺カメラ視点での青空テクノの様子はこちらになります。

・caknobsチャンネル内 青空テクノAUTUMN ‪(The other side of Techno in da park )

いかがでしょう。青空テクノのニュアンスがなんとなく伝わったでしょうか?
まったく同じ機材を使った演奏でも室内(密閉された空間)でやるのと、こういった外気を感じる環境でやるのでは明らかに出てくる音が変わって来るのはとても興味深いところです。日光を浴びながらドラムマシンをいじっていると普段よりもアクティブな精神状態になるからでしょうか。今回の場合で言えば周囲ではしゃぎまわっている子供達の声や、遠くに走る京浜東北線の走行ノイズといった外的な要素もパフォーマンスに影響を及ぼしていると思います。こういった感覚は青空テクノには欠かせない味だと思います。

今回、WEB経由でたまたま自分の存在を知ったBUGMAGA さんがコンタクトしてきてくれたためこのようなやりとりができました。こうして似た嗜好を持った方と繋がりがもてた事を非常に嬉しく思っています。

なお、BUGMAGAさんが俺にコンタクトしようかと思ったきっかけになったのは、以前別の場所で行った青空テクノの動画を偶然目にしたからだそうです。
そのきっかけとなった青空テクノは別エントリーにまとめてありますので興味をお持ちになった方はそちらもご確認ください。今回の青空テクノとはまた違った味が出ているのではと思います。

2011年1月の青空テクノのエントリー
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/set-outdoor-tec.html

今回のこのエントリーを書くにあたって、青空テクノのセッティング(使用機材)についても細かく書き出していたのですが、ちょっと偏執が強く出すぎてしまって機材に興味の無い方はとてもじゃないが読んでいられないものになってしまいました。

そこでセッティングや構成機材については別のエントリーに分ける事にしました。
俺の主観のみで構成された作りになってる内容で、かなりマニアックな話が続いています。機材とかPAとかそういうのが好きな人以外にはどうでもいい話です。そういう癖(へき)を持っている方だけにオススメするエントリーとなっております(笑)

興味のある方は以下のURLよりお進みください。

http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/machines-4920.html

BUGMAGA様にはこのような機会を作ってくださった事に重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました!感謝。

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[Machines] 青空テクノ システム詳細

このエントリーは『青空テクノ』のセッティング使用機材や試行錯誤についてまとめたエントリーです。今回は特に個人的な趣味、嗜好に偏っており、不親切な内容になっていますことをご了承ください。
なお、青空テクノの動画URLについては別エントリーでまとめていますので下のURLからご確認ください。

[Clip] 青空テクノ 関連動画
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/clip-a551.html

それでは「青空テクノとは何ぞや?」というところから話を進めていきましょう。

まず『青空テクノ』という名称ですが、コレは俺が勝手に作った造語です。
ここでいうところの『青空』は青空駐車や青空マーケットなどの表現に使われる場合の青空と同じニュアンスです。つまり屋外の青空のもとに機材を持ち出してシステムを作り、マシンからの出音を楽しむ事を青空テクノと呼んでいます。

自分は年に何度か青空テクノを行っています。
例えばそれは単純に天気の良い日に外気を感じて日光を浴びながら電子音を楽しみたい場合だとか、野外イベントの際に集まっている周囲の人たちとのコミュニケーションの一環として行ったりとか、友人達とキャンプに行って山奥に入り込んだ際のBGMとして利用する場合などが挙げられます。いずれにせよ外気に触れながらハード機材で音を楽しむというのが前提のスタイルなのです。

Aozora_techno_camp

例えば上の画像は2010年夏に友人達と奥多摩にキャンプに行ったときの様子です。完全に仲間うちだけのキャンプだったのでかなりだらけたモードで皆、音を楽しみました。
木々のこすれる音、蝉の声、鳥のさえずり、緑の匂い、土の湿りけといったものを感じながらネイチャーに溶け込ませる感じでの青空テクノが楽しめました。蝉の声をバックにSH-101のアルペジオを延々と続けながらじわりじわりとフィルターを開閉していくと、途中から蝉の声なのかオシレーター(VCO)の音なのかが良く判別できないという錯覚が起きてたまらない気持ちよさがありましたよ。TR-606とSH-101の組み合わせは基本にして普遍ではないでしょうか。

そんな青空テクノですが、自分は一つのこだわりを持ってシステムを作っています。
AC電源(≒コンセントからの電源)や発電機を使わずにシステムを構築すると言う事です。
これは、青空テクノでのセットアップは全て自己完結しているスタイルが望ましい(格好いい)と考えているからなんです。機材を持ってフラッと目的地に出かけていって、サッと荷をほどき、チャチャッとシステムを組み上げて音を楽しみ、再度荷をまとめて自宅に帰るという一連の流れを全て一人で手軽に行うのを理想としているワケです。発電機(エンジン型のいわゆるダイナモ)を使った場合重量がありすぎてとても一人ではシステムを持ち運ぶ事ができませんし、AC電源ありきのシステムでは遊べる場所が極端に制限されてしまいます。
そんな理由から青空テクノで使われる機材はみな『電池で駆動するもの』をセレクトしているワケです。

では今回BUGマガジンさんの取材で行った青空テクノでのセッティングを説明しましょう。

使用した機材は以下になります。

続きを読む "[Machines] 青空テクノ システム詳細"

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2011/11/23

KORG RHYTHM 55B(KR-55B)でYAMAHA ED-10を鳴らす方法

先日、このブログを見てくださっている方からコメント欄に質問をいただきました。
その質問が興味深いものだったのでこのエントリーのほうでやり取りをまとめさせていただきます。

『ややや』さんから頂いた質問はこんなものでした。

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投稿: ややや
よくKORG RHYTHM 55 のsignal out(LOW)からYAMAHAのED-10にかましてバスの音だけED-10の音で鳴らしてますが、あれはなぜバスだけがあの音で出るんですか?
KR-55のoutから出したら、全体的にED-10の音になりそうな気がしちゃって気になっちゃってました。
signal outのHI と LOW で何か違うのでしょうか。

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それに対してこんな返答をしました。

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投稿: caknobs
ご質問の件ですが答えはとても簡単です。
RHYTHM 55でバス音を得るために自分が使っているのはHi、Lowの
ラインアウト出力ではなく『トリガーアウト端子(出力)』なんです。
この部分ですね↓
http://caknobs.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/07/29/kr55b_triggerout.jpg
スライドスイッチで任意のパターンのトリガーアウトが作れるので
簡単にED-10が制御できると言うわけです!
おっしゃるようにラインアウトでED-10を鳴らしてやろうと思ったら
いろんな音に反応して鳴ってしまうと思います。

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このように返答させていただいたところ、再度嬉しい質問を受けました。
以前のエントリーを読んでくださっているかと思うとあがりました(笑)

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投稿: ややや
気になるのはこの記事
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/index.html

トリガーアウトはSH-101に使ってて、
SIGNAL OUTのHi OUTはメインミキサー(Mackie 1604 vlz3)に入れ、もう一方のLo OUTでYAMAHA ED-10の発信タイミングを制御しています。

となっているので、頭がこんがらがってしまいました。

自分もKR-55を親にしてED-10とSH-101を同期したいな~と思ってるんですけど、どうしたらいいでしょうか…

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再度頂いた質問はこのようなものでした。ご質問の通り、最初に私がレスした返答と以前のエントリーの内容には違いがあったのです。
そこで以前のエントリーでのED-10制御方法を説明しようとしたのですが、「文章ベースではうまく説明できないや」という結論に達してしまいました。
そこで、実際にKR-55BのLo OUTからの音声信号でED-10を制御している様子をビデオに収めてみました。
これを見ていただければ疑問に思われていた点がすっきりするかと思います。

はい、このようにLo OUT信号からでも任意の音色でED-10を鳴らしてやることができます。
ただやはりこの方法はベーシックなものではないように思います。トリガーアウトからの信号で鳴らしてやったほうがED-10からの音圧が高いことを補足しておきます。

でもね、こっちの方法だとタムのパターンにだけED-10が反応するように調整するとか、ちょっと変化球のような事ができるんですよね。シーンによって柔軟に使い分けていくというのが良いかと思います。

以上、KR-55BでのED-10制御についてでした。
やややさん、ありがとうございました。

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2011/11/10

Caknobsライブのお知らせ

Caknobsのライブ告知です。

きたる11月19日(土)に都内2ヶ所でイベントに参加させていただいてライブを行います。ハシゴです。1日に2ヶ所で行うのは初めての体験です。
20kg以上ある機材セットを背負っての徒歩移動なので多分次の日は体がボロボロになることでしょう。(笑)

それぞれのイベントは雰囲気やテイストが全く違うものです。簡単にご説明します。


【1ヶ所目 『The Sound of Technology』 @北池袋 BEMSTAR】
北池袋にあるBEMSTAR(http://bemstar.info/)というギャラリー兼カフェにて行われるThe Sound of Technologyというイベントに参加します。
北池袋のドンキホーテに近い位置なので池袋駅からだと少し距離があります。
カフェスペースですので基本的には大音量で踊るというイメージではなく、ラウンジ的な機材jamを想定しています。
入場は無料です。カフェで飲食をしながらゆるりと機材から出る音を楽しんでください。Startは17:45、Endは21:00となっています。
オーガナイザーの「THE WATERMELON BOOTLEG」さんのブログにイベント詳細がありますのでそちらもご参考ください。
http://blog.livedoor.jp/wmblog/archives/52791658.html


【2ヶ所目 『NIGHT RIDER』 @青山 蜂】
こちらは青山の蜂(http://www.aoyama-hachi.net/)で行われるイベントです。音の傾向としてはテクノ、ハウス、ダブ等が多いです。(蜂にはフロアが3つありますのでフロアによって傾向が違います)
基本的にはDJが中心のクラブイベントですがここに機材を持ち込んで、踊るための機材jamを行います。
またこちらのイベントでは自身のライブだけでなく、友人のFREEBASEくんのDJの際にも機材をプラスしてセッションを行います。
このイベントにはこれまでレギュラーで参加していたものなのですが、残念ながら今回が最終回との事です。イベントファイナルと言う事でいつも以上に盛り上がるのではないかと期待しています。スタートは22:00からです。
フライヤーはこちらになります。
http://www.clubberia.com/events/185766-NIGHT-RIDER-final/


土曜日にお暇な時間のある方は是非足をお運びください。
コーヒーを楽しみながらまったりと機材音を楽しむもよし、酔っぱらって音に埋もれるもよし、一心不乱に踊りまくるもよし、知らない女の子に声をかけて撃沈するもよし、それぞれのスタイルで楽しんで頂けたらと思います。
足を運んでいただいた方と機材話、音楽話、バカ話ができることも楽しみにしています。是非同じ空間で音を楽しみましょう!

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2011/11/03

機材を入手したオハナシ AMDEK CMU-800

さて、今回のエントリーは最近入手した機材の話です。紆余曲折があって我が家にやってきた機材のオハナシでございます。気持ちが高揚したので長文ですよ。(笑)

手に入れたのはズバリ『CMU-800』と言うものです。(※詳しくは後述しますが私の個体はAMDEK社製のものです)

では今回のオハナシを語るうえでまずはコイツの成り立ちから話を進めていきましょう。


【CMU-800と発売当時の時代背景】
コイツが発売されたのは1982年。価格は65,000円。時代背景をリアルに想像するために助けとしてこの年のトピックを幾つか挙げてみると・・・

・CD(compact disk)生産開始
・MIDI基本規格(フォーマット)の完成
・500円硬貨発行
・電電公社テレホンカード発売開始
・惑星直列起こる(次回は2161年らしい)
・コボちゃん連載開始

ちなみに当時私がテレビで影響を受けていたアニメはこういうものでした。
http://www.youtube.com/watch?v=Pg-VHqgjd2s
どんだけイケイケだよ(笑 タツノコプロはすげえなぁ。

このような出来事のあった年であり、テクノロジーが新たなフェーズに移行しているような世相がありました。当時は楽器に限らずアナログというものは時代遅れでデジタルこそが至上だという潮流があったように思います。勿論電子楽器もどんどんデジタル化が進んでいった時代です。参考までにこの時期に各社が発売した電子楽器を並べてみると・・・

■KORG
Mono/Poly (1981)
Polysix (1981)
Poly61 (1982)

■Roland
Jupiter-8 (1981)
SH-101 (1982)
Juno-6 (1982)
Jupiter-6 (1983)
TR-909 (1983) ※TR-808は1980年、TR-606は1981年発売

■YAMAHA
MR-10 (1982)
CS-01 (1982)
SY-20 (1982)
DX-7 (1983)
RX-11 (1984)

■Sequential Circuits Inc
Pro-One (1981)
Prophet-600 (1983)
Drumtraks (1983)

■E-mu
Emullator (1982)

■Moog
Memorymoog (1982)

と、こんな感じです。機材好きの方はこのラインナップで当時の雰囲気がなんとなく想像できるかと思います。
で、今回取り上げるCMU-800というのはAMDEK(現Roland DG)がこういった時代に世に送り出した『複数のアナログ音源を持つ、8chCV/GATE out端子付音源』なんです。

※AMDEKは当時のRolandの子会社で1983年にRolandDGに社名変更。このCMU-800はちょうどその過渡期に販売されていたためAMDEKロゴの個体とRolandDGロゴの個体があります。中身に差異はありません。

もう少し詳しくCMU-800の説明をしましょう。
この時代、MIDIはまだ普及しておらず、コンピューター制御でシーケンスパターンを鳴らす事はまだまだ特別な事でした。RolandからはCV/GATEシーケンサーのMC-8が1977年に発売されていましたが、価格が120万円もするとあって個人ユーザーが使用するには敷居の高いものでした。このマシンの使用者として有名なのはYMOでしょうか?お馴染みのコズミックサーフィン、ライディーン、テクノポリスなどはこのMC-8からアナログシンセをコントロールしてトラックが作られていました。また、このMC-8の改良版MC-4も1984年に発売されましたがこちらも43万という高価なものでした。(蛇足ですが、この型番である『MC』はMicroComposerの略。後のMC-202などに冠が引き継がれています。)
そんな中、RolandブランドではなくAMDEKから世に送り出されたのがこのCMU-800でした。CMU-800にはシーケンサーが付いておらず、これ単体では音を出す事が出来ません。では当時どうやって音を出したのでしょうか?実はこのCMU-800にPCを接続し、PC上に展開したシーケンサープログラムによってCMU-800の内臓音源をコントロールする仕様だったのです。(ここからCMU-800は日本初のDTMツールと称されることもあります。)具体的にはCMU-800を鳴らしてやるには・・・
1、CMU-800本体
2、CMU-800とPCを接続するためのインターフェイス
  PC-8801用、MZ用、APPLEⅡ用など使用するPCによって個別のインターフェイスを用意する必要があった
3、特定のPC
4、シーケンサープログラム(カセットテープデータ)

が必要だったのです。
これだけの環境を整えて音を実際に出せた方はどの程度いらっしゃったのでしょうか?youtubeを見てきたところ、実際にAPPLEⅡ上のシーケンスプログラムからCMU-800を制御している方がいらっしゃいました。コンピューターで制御して外部機材の音を出すというまさにDTMの原型ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=CF5ufVD5E1s

1983年になるとMIDIが一気に世に広がり、MIDIハードシーケンサーが発売されるようになりました。YAMAHAのQX-1は1984年に、RolandのMC-500は1986年に発売されました。またソフトウェアシーケンサーもどんどん一般化していき、必然的にCMU-800は時代に埋もれて行ったわけです。


【2011年CMU-800との出会い】
ヤツと出会ったのは2011年6月頃だったかと記憶しています。
自分は都内で中古楽器を扱う店をよく訪ねるのですが、その中にイシバシ楽器の新宿店があります。いわゆるビンテージと称されるものの扱いはそれほど多くはないのですがたまに掘り出し物が出てきます。
その日も何気なく中古品売り場を覗いたのですが、カウンターの横に『売約済み』のPOPが付けられたCMU-800が置かれていました。実物を見たのは初めてでした。とたんに「欲しい」と思いましたが売約済みは売約済みです。「あと数日早く来ればよかった」と悔しく思いながらその姿を目に焼き付けていました。
その後も新宿店を何度か訪れたのですが、『売約済み』が貼られたままいつまでもそこに置かれていました。
2011年10月後半、いつものように新宿店を訪れるとCMU-800がいつもの場所から無くなっていました。「そうか、やっと誰かに引き取られていったか」と心で思いながら中古品棚に目をやりました。いましたCMU-800。
すぐにレジにもって行き、とうとう自分の手に落ちてきました。ばんざい。


【問題点と解決策】
そんなわけでやっとご紹介できます。
我が家にやって来たAMDEKロゴのCMU-800でございます。

Cmu800_01

喜んでいますが大きな問題がありました。
前述したようにCMU-800は『複数のアナログ音源を持つ、8chCV/GATE out端子付音源』です。単体では音が出せません。コイツで楽しむためには当時のマイコンを買って、インターフェイスをどこかで見つけて、プログラムデータのカセットテープを探して、データレコーダを購入してという何重もの壁があるのです。

しかしこの問題をてっとり早く解決してくれる方法があったのです。
個人でこのCMU-800用のMIDI変換インターフェイス(以下MIDI-IF)を制作されている方がいたのです。
Twitterで繋がっているRJBさんでした。RJBさんの以前のツイートでCMU-800のMIDI-IFを制作なさっているのを知っていたため、中古棚に置いてあるのを見た瞬間に何の迷いもなく購入に走れたと言うわけです。

家に連れて帰ったその日のうちにRJBさんとコンタクトを取り、MIDI-IFを購入させていただきました。

MIDI-IFが届くまでの数日間、CMU-800と、もともと持っているRolandDG製のCMU-810(1オシレーターの単純なアナログシンセ)と並べてうっとり愛でたりして到着を待ちました。

Cmu800_cmu810

数日後、MIDI-IFが届きました。

Cmu800_midiif01

早速CMU-800に接続します。

Cmu800_02

このMIDI-IFは本体を改造せずに、もともとの型を保ったまま簡単に接続できる点も魅力だと思います。
CMU-800本体から出ているケーブルにこのMIDI-IFを突き刺すだけでMIDI音源として使えるようになるのです。(しかもMIDIチャンネル指定で個別に任意の音色を鳴らせる仕様です)
また、このMIDI-IFはDIN sync out端子も備えています。つまりシーケンサーからのMIDIクロックでTB-303やTR-606やTR-707を同期させてやる事もできます。
実に実用的で無駄がないとIFだと感じています。(プログラム的なことはまったく分かりませんが)
※このCMU-800 MIDI-IFはRJBさんが個人で制作されているものですので必ずしも入手できるものではありません。興味を持たれた方は在庫情報などRJBさんのブログでご確認ください。

Cmu800_03

RJBlog
http://www.rjblog.net/

PCのソフトウェアシーケンサーでパターンを作り、CMU-800を鳴らしてみました。
猛烈に感動しました。

では肝心のCMU-800のスペックです。

[CMU-800仕様]
・内臓音源
 1ch メロディー(リード向け)
 2ch ベース
 3ch-6ch コード(四つのチャンネルを使って4和音が出せます)
 7ch (CV/GATE outのみで音源なし)
 8ch (CV/GATE outのみで音源なし。ただし8chのCV/GATE outのみ
    ポルタメントをコントロールできるつまみ有り)
 9ch リズム
・リズム音
 バスドラム、スネア、ロータム、ハイタム、シンバル、オープンハイハット、
 クローズドハイハットの7音色。イメージとしてはTR-606に類似した音
 オープンハイハットのディケイはクローズドを打つとちゃんと止まる(消せる)仕様

と、こんな音がMIDI制御で出せるようになったわけです。
またMIDIで8ch分のCV/GATE out信号をコントロールできるマシンに生まれ変わったのです!

このような紆余曲折があり、発売から29年目にしてこのCMU-800が我が家に落ち着きました。
こいつはいろんな使い方ができるとイメージを刺激されています。もちろんCMU-810とも並べて使ってやりたいなぁ。

それではコクピットからお届けするCMU-800の1st音出しです。本体からの直の出音です。

いやー、痺れた。


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2011/11/06 追記
その後CMU-800のクセを掴むため、いろいろなアイデアを試しています。
『こんな使い方もできるよ』というサンプル動画を撮りましたので追加しておきます。上に貼ってある動画を含め、3つの動画ではCV/GATE out端子は使用していません。8ch分のCV/GATE out端子の存在を考えると、まだまだCMU-800にはいろいろな使い方が考えられます。


パラアウトテスト動画
parallel out test

メロディー、ベース、コード、リズムの4音色それぞれを個別にミキサーのフェーダーに立ち上げてのパラアウトテストです。チャンネル別にエフェクトをリアルタイムに操作してDUB的な手法で展開を作ってみました。使用した音源はCMU-800のみ。シーケンスパターンはPCのソフトウェアシーケンサーで組んでいます。


他のMIDI機器からの動作テスト
drive a CMU with other Machine

FUTURERETRO社のREVOLUTONというベースマシンからCMU-800をコントロールしてみました。
REVOLUTONの内臓シーケンサーでCMUのドラムチャンネルを鳴らすパターンを組んでいます。REVOLUTONには4段階のシャッフル機能がついていますがそのシャッフルノリをドラムパターンにも生かせると分かりました。(シャッフル値=2が一番気持ちよいでしょうか)
また、REVOLUTONが持っている『REMIX機能』がうまくハマりました。(REMIX機能とは、予め自分で打ち込んでおいたパターンを一定の法則に則って音楽的にパターン組み換えしてくれる機能のこと。動画の1'20"からドラムパターンが変化するのはこのREMIX機能で作り出したドラムパターンです)
なお、途中から入ってくるベース音はREVOLUTIONNのものです。


アイデア次第でまだまだコイツは化ける!

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