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2011年5月

2011/05/29

Step Sequencer Chart for TR-626

必要に駆られてTR-626用のステップ入力シートを作りました。
たいしたものではありませんが見た目はこんな感じです。


Tr626_stepchart1_01


実際にはこんなふうに使うイメージです。↓
※ちなみに下のパターンはTR-626のマニュアルに載っている「サンバ2」というパターンを再現したものです。


Tr626_stepchart1_02


ステップシーケンスタイプのドラムマシンであれば音色名を書き換えれば流用できると思います。
上の画像をプリントアウトして手書きで使う事も出来ますが、たぶん下に用意したxlsファイルをエクセルやオープンオフィスなどで開き、データ入力していくほうがスマートだと思います。
※ファイルを開くと最初のシートとは別に上記のサンプルパターンを書き込んだシートも入れておきましたのでご参考にどうぞ。


「stepsequencechart1_for626.xls」をダウンロード


ご自由にお使いください。

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2011/05/28

[Live] Only hardware live at Shibuya.

このエントリーは2011年5月に渋谷で行ったライブの際のセッティング説明です。
今回のエントリーはかなり自分の趣味嗜好に走った物言いをしていますので情報の取捨選択は上手に行ってくださいね。(笑)
クリップのURLはこちらになります。

http://www.youtube.com/watch?v=LkbLL_8gTig

この日はシカゴハウスアシッドテクノのベーシックなイメージのセッティングを組みました。
ハードウェアから出てくる音を直接大音量で聴いて皆で楽しみたいという狙いがあったためです。
乱暴に言ってしまえば今回のセットは80年代~90年代にシカゴやデトロイトで発生したと言われるものを再現したようなものです。

信号の流れはこうしました。ライブセッティングシート ↓

201105_liveset_01

使用機材はこれらです。

【使用機材・Machines】
Roland : TR-707(ドラムマシン)、TR-606(ドラムマシン)
RolandDG : CMU-810(アナログシンセ)
WillSystems : MAB-303(アナログシンセ)
FUTURERETRO : REVOLUTION(アナログシンセ)
KORG : KMS-30(シンクロナイザー MIDI OUT×2 DIN OUT×2)
TechnoSaurus : Cyclodon(アナログシーケンサー)
Boss : RPD-10(パンニングディレイ)、BX-60(6ch Mixer AUX SND×1)
ALESIS : Nanoverb(マルチリバーブ)

最終的な音声アウトをきちんとフォン6.3mmのL-R 2chアウトにまとめているところが現場のPAにやさしい仕様だと思いませんか?(←自己満足です笑)
でもイコールそれは自分が現場で用意しなければいけない機材が増えるという事でもあり大変なジレンマになります。「コレ持ってくのめんどくせーなー」というね(笑)。
でも今回はそういっためんどくささ以上に「一度もデジタライズされていない機材からの出音を直(チョク)で聴く!」という欲求が勝ったのでなかなかに無理をして現場まで機材を運びました。徒歩で。
機材、アダプター、ケーブル類、変換プラグ、テーブルタップ、アダプタートラブル時対応のための変え電池、機材スタンドなど、総重量は20kgを超えてました。

youtubeにアップしたこの動画クリップへはアメリカの方から、

「ヘイ!このライブセットは駄目だな。だってdrumtraksが入ってないじゃないか!俺はあのマシンが大好きなんだぜ。」(意訳)

といったコメントを頂きましたがそれに対してきちんと、

「俺は一人で機材運んだんだよ。な、言ってること分かるだろ?drumtraksは重過ぎるんだ。メーン!」(意訳)

と返答しておきました。drumtraksは8.3kgあります。2Lペットボトル4本以上分の重さを更に上記の機材達にプラスして現場に持っていくのにはかなり思い切った英断が必要です(笑)

※drumtraksとは1983年発売のSequential Circuits Inc社のドラムマシンです。以前のエントリーでも触れていますので興味のある方は合わせてどうぞ。
http://caknobs.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/set-drumtraks-8.html

これらの機材を持っていって最終的な現場レイアウトはこうなりました。

Honban_setting

真ん中に立って左右に手を伸ばして全ての機材のつまみがいじれるレイアウトになっています。
意図的にREVOLUTIONを右側に、MAB-303を左側に置いていますが(分かり辛いのですがTR-606の下にMAB-303を置いています)これは左右それぞれの手で同時に、かつ個別につまみひねりをするための配置です。

では接続の意図の説明をしていきますね。

マスターになっているのはアナログシンセのFUTURERETRO REVOLUTIONです。
REVOLUTIONはRolandのTB-303のようなベースラインを作れるシーケンサーを内蔵していますのでいわゆるアシッドベースラインを作る際にはとても重宝します。また、もともとがクリップのように現場の環境でリアルタイムにいじることを想定して設計されていますのでほとんどの操作をシーケンスを走らせたまま行うことが可能です。(動画クリップの途中でシーケンスパターンを変えたりテンポを遅くしたり早くしたりしていますが音を鳴らしたままそういった変更ができるのはこのマシンの魅力の一つだと思います)

そして今回初めて現場でチャレンジしたのがMAB-303によるユニゾンのダブルベース演奏でした。

Mab303

MAB-303というのもTB-303のような音の出るアナログシンセです。ただしこのマシンにはシーケンサーが付いていないのでMIDIによって外部からコントロールしてあげないと音が出ません。ですのでパターンコントロールはREVOLUTIONで行ったわけです。
このようにREVOとMAB-303で同一のシーケンスパターンのベースラインを2つ用意したのには意図がありました。今回のようないわゆるアシッドテクノをフロアで再現した際によくあることなのですが、レゾナンスを上げてフィルターを開ききると低い帯域の音が聴こえなくなってしまい、グイグイ盛り上げていたノリがすっと引いてしまうことがあります。特に今回はメインのキックを鳴らしているのがTR-707だったため、TR-808やTR-909と比較するとロー帯域に厚みがありません。そのためこのセッティングではREVOか303のどちらかのベースを音圧がグイグイくるポイントにフィルターを閉じたまま置いておき、もう一方でフィルター開閉での展開作りをしています。個人的にこのダブルベースセッティングはとても気持ちよく楽しめました。(例えばクリップの4'40"~はREVOのベースはレゾナンスを上げずにフィルターを10%程度開いた低い音で固定しておき、MAB-303のほうのフィルターを開いて展開を作っています。)

REVOLUTIONがシステムのマスターになっていると書きましたが、REVOが持つDIN SYNC OUT端子からの信号はシンクロナイザーのKORG KMS-30に入れています。

今回はKMS-30によってCyclodon(アナログシーケンサー)のクロック数(≒BPM)だけを倍速で走らせています。そしてその倍速で走るCyclodonがCV/GATE信号によってCMU-810というアナログシンセを制御しています。
REVOLUTIONにもCV/GATE OUT端子が付いているのですが、そこからのコントロールではなく、別のシーケンスパターンでCMU-810を鳴らすためCyclodonを用意しました。

Cyclodon

ドラムマシンのTR-707とTR-606には予め20パターン位づついろいろなパターンを打ち込んでおきます。例えば4つ打ちキックだけのパターンだとか、フィルインのパターンだとか、3連打ち・16分打ち・32分打ちロールといったものを仕込んでおくんです。で、その場の雰囲気やノリ、勢いに合わせてパターンをセレクトしていくワケです。フロアのみんなの盛り上がりを感じながらそれに合わせて柔軟に展開を作っていけるのもこういうハードウェアセットの利点ではないでしょうか?

このようにアナログシンセ3台とドラムマシン2台のセッティングだったのですが、これらの音を自分の手元で操作できるように小型の卓上ミキサーBoss BX-60に送っています。このミキサーにはエフェクトセンドが1系統あります。そこでそのSENDにはBossのパンニングディレイRPD-10とALESISのマルチリバーブNanoverbを直列で挟みました。

Nanoverb

空間エフェクトにALESISのNanoverbをかましていますが実はこれがとても威力を発揮しています。特にMAB-303の音声には厚めにNanoverbをかます事が多かったです。クリップで言うと例えば2'00"あたりからのドラム隊が抜けた後に聴けるアシッドベースのフィルター開閉はMAB-303に減衰の長めの広いルームアンビエントをつけたベース音です。この空間っぽさがあるたけでアナログシンセの音が現代的なエレクトロに聴こえるようになります。Bossのハーフラックシリーズよりも更に小さなボディは持ち運びにも便利です。

自宅では今回のような大音量で出音をモニターできませんのでこうやって風圧を感じるくらいに音量を上げて機材からの出音を楽しめるのは本当に幸せな事です。
今後も自宅以外でこういうセットを組む際には「機材運搬による疲労」「音を出す気持ちよさ」を天秤にかけて使用機材をセレクトしていくことと思います。

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2011/05/15

[SET] PianoPlus Revive

前回のエントリーで紹介したRoland PianoPlus11(EP-11)を組み込んだセッティングでクリップを作りました。

URLはコチラ。
http://www.youtube.com/watch?v=NKnQ94oDhcs

見た目はこんな感じです。


Ep11master_set01


TR-606だけ倍速でシーケンスを走らせるように組んでいます。
信号の流れはこうなっています。


Ep11_set2


購入してきたRoland EP-11とYAMAHA EMT-10をとにかく使いたかったというのがこのセットのコンセプトです(笑)
クリップを撮った後、さらにこのセッティングから同期するマシンを増やしてシステムを大きくしています。うまくミックスできたら大きくしたセットでの音もアップしようと思います。

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2011/05/04

[Machines] Roland EP-11(PianoPlus11) & YAMAHA EMT-10

当ブログやyoutubeで発表しているクリップをご覧くださっている方には説明の必要はありませんが、自分は70~80年代に生み出された電子楽器が大好きです。そんなold schoolな機材たちは現代ではなかなか入手しづらい状況にあります。ハードウェア機材好きの面々は中古楽器屋さんに通ったり、ネットオークションをこまめにチェックしたり、知人から譲ってもらうなどしてお目当てのマシンを手に入れようとしています。そんなold機材探し方法のひとつに『ハードオフ巡り』があります。


20110504_hardoff_01


ハードオフには使われなくなった古い機材が集まります。ジャンク扱いの場合も多いですし、お目当ての機材にはなかなか出会うことはありません。しかし、ごく稀に自分の嗜好とビタッとマッチするマシンに出会えることがあります。これを個人的には『運命の出会い』とか『一期一会』と呼んでいます(笑)。

2011年のゴールデンウィーク初日にも埼玉県にある5ヶ所のハードオフを巡ったのですが、そこで素敵な『運命の出会い』がありました。出合ったのはRoland EP-11(PianoPlus11)YAMAHA EMT-10というマシンでした。モウレツに感動したのですよ!


Roland EP-11(PianoPlus11)

20110504_pp_01

発売:1981年
鍵盤:61鍵
音色:エレクトリックピアノ3種、ハープシコード2種
リズム:CR-68相当のアナログ音源
     パターン8種(ただしパターンのカスタム不可)
     ロック、ボサノバ、ディスコ、マーチ、
     スイング、シャッフル、スローロック、ワルツ
オートアルペジオ:パターン4種
オートベースライン:パターン4種
端子:アウトプット(φ6.3)
    ヘッドホンアウト(φ6.3、ステレオ)
    サステインペダルジャック(φ6.3)
    オートプレイストップ(φ6.3)
    SYNC OUT端子(Roland sync24タイプ、信号はOUTのみ)
寸法:912(W)×115(H)×325(D)
重量:9.2Kg
補足:2wスピーカー付き
    ピッチ調整用TUNEつまみ有り(±50cent)

所感
このマシンでなんといっても面白い点はSYNC OUT端子が付いている点です。

20110504_pp_04_3

MIDI規格が発表される以前のマシンなのでこのような仕様になっています。ユーザーが後からSYNC端子を増設したわけではなくもともとこういったモノです。マニュアルを読むと「TR-808、TR-606、CR-8000など、外部のリズム・マシーンとDINコードで接続すると、PianoPlus11のテンポでリズム・マシーンを演奏させる事ができます。」とあります。例えば808でオリジナルのリズムパターンを作り、それに合わせてEP-11を弾くという使い方が想定されていたわけです。この端子があるためセッティング全体のマスターとなることができるマシンです。ちなみに内臓しているリズム音源はRoland CR-68同等のアナログ音源らしいです。
ニュアンスとしてはこのマシーンはCASIOのカシオトーンやYAMAHAのポータサウンドのラインナップのようなお手軽キーボードのカテゴリに入るものだと思います(とは言っても当時の販売価格は99,800円というなかなかの価格帯です)。PianoPlusという名称も表す通り、もともとがアナログシンセのような「音作り」に重点を置いたマシンではなく、手軽にプレイバックできることがコンセプトですので音色合成は一切できません。その代わりというわけではありませんが、カシオトーンやポータサウンドのようにオートアルペジオとオートベースライン(コード)が付いています。内臓リズムのテンポに合わせて鍵盤を押さえてあげるとそのキーでアルペジオ演奏ができますのでリアルタイムパフォーマンスにも適した仕様になっています。

20110504_pp_03

EP-11にはアイボリーと木目、2種類のカラーがありました。自分が出会えたのはアイボリーのほうなのですが、この音色セレクトボタンのデザインや質感を見るといつかはCR-8000と同期演奏させてあげたくなります(笑)。ちなみにCR-8000というのはこういう感じです。(拾ってきた画像です)

20110504_roland_cr8000

多分、埼玉県のどこかに住む方が放出したであろうこのPianoPlus11。発売から30年を経て我が家にやってきて見事に他の機材と同期しております!大切に使わせていただきます。

20110504_pp_02

YAMAHA EMT-10

20110504_emt_03

音色:AWM音源(≒PCM音源、AWMはAdvanced Wave Memoryの略)
    9音色+Bass3音色
音色変化:アタックスピード3段階切り替え(slow、normal、fast)
       明暗3段階切り替え(bright、normal、mellow)
寸法:ハーフラック1U (ラック固定耳無し)
端子:LINE OUT (RCAピン)
    AUX IN (外部音声をLINE OUTから出力させるもの)
    MIDI (IN、OUT、THRU)
補足:ピッチベンド受けず

所感
以前のエントリーでYAMAHA EMT-1について触れた事がありますが、これはその兄弟機とも言えるマシンです。ただ、EMT-1がFM音源なのに対し、EMT-10はAWM音源(PCM音源)ですのでそういった意味では現代的に使うのならばEMT-1のほうが狙い目かもしれません。

20110504_emt_01
※上EMT-1、下EMT-10

EMT-1の説明の際にも触れましたがもともとこれらはクラビノーバやポータトーン用の外部音源として販売されていたものです。クラビノーバを買った人が「あら、もう少し他の音色も欲しいわ」と感じた際に購入して利用するものでした。個人的には『STRINGS』と『CHOR』が使い勝手が良いと思います。自宅のセットではFutureretro社のREVOLUTIONの内臓シーケンサーを使い、MIDI制御でEMT-10を鳴らすことが多いです。

20110504_emt_02


今回、このEP-11を浦和で見つけ、自宅まで抱えて電車移動している最中に考えた事があります。
セットの中に新たな音を増やしたいためにこういったことを行っているわけですが、これをソフトウェア環境での音作りで考えてみると新しいソフトウェアシンセをインストールするのと同義なんですよね。そこに気付いた瞬間、その労力の差に愕然としました(笑)。ま、機材いじりは自己満足なのでこのスタイルは変わらないと思います。

80年代生まれのこれら2台のマシンは2011年現在、我が家で様々なマシンと繋がって日々グルーヴを生み出しています。こういった偶然の廻り合わせに遭遇するため今後も定期的にハードオフを訪問しようと思います。

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2011/05/01

[SET] Tap a old samplers

今回のエントリーはyoutubeにアップしたこのクリップについての説明です。


http://www.youtube.com/watch?v=NrcOLo6w768


セッティング全体像はこんな感じです。


20110429_todaysset1


いつもはどのようにマシンが同期されているかを説明していますが、今回のセットでは機材同士は一切同期していません。というか正確には同期機能の無いマシンでセットを組んでいます。使用機材とLINE OUTの引き回しはこのようになっています。


Tapasampler01


セットの中心部(サンプラー)はこの部分です。
VestaxのDSG-1、DSG-2とREXERのDRS-10です。DSG-2とDRS-10にはLoop機能がついています。


20110429_todaysset2


クリップをご覧いただければ分かるとおり、ものすごくシンプルな構成です。打ち込み(シーケンサープログラミング)は一切ナシ。その瞬間の感覚だけでパッドを叩いてビートを作っていきます。
シーケンサーでかっちり組んだプログラムパターンと違い、モタリやブレが随所で聴けると思いますがこのセットはそういったものを積極的に取り入れるのが良いと思います。せっかく人力でやっているんですからね。

自分は昔、サンプリングという手法で作ったHipHopに傾倒しており、Vestax DSGシリーズのようなプレイバックサンプラーと4chカセットMTRでトラックを作っていた時期がありました。その頃の記憶があるためこういうトラックは自分ではHip Hopだと思っています。MPCの原点でしょ、コレが!(笑)

Vestax_dsg1n2


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