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2011/05/04

[Machines] Roland EP-11(PianoPlus11) & YAMAHA EMT-10

当ブログやyoutubeで発表しているクリップをご覧くださっている方には説明の必要はありませんが、自分は70~80年代に生み出された電子楽器が大好きです。そんなold schoolな機材たちは現代ではなかなか入手しづらい状況にあります。ハードウェア機材好きの面々は中古楽器屋さんに通ったり、ネットオークションをこまめにチェックしたり、知人から譲ってもらうなどしてお目当てのマシンを手に入れようとしています。そんなold機材探し方法のひとつに『ハードオフ巡り』があります。


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ハードオフには使われなくなった古い機材が集まります。ジャンク扱いの場合も多いですし、お目当ての機材にはなかなか出会うことはありません。しかし、ごく稀に自分の嗜好とビタッとマッチするマシンに出会えることがあります。これを個人的には『運命の出会い』とか『一期一会』と呼んでいます(笑)。

2011年のゴールデンウィーク初日にも埼玉県にある5ヶ所のハードオフを巡ったのですが、そこで素敵な『運命の出会い』がありました。出合ったのはRoland EP-11(PianoPlus11)YAMAHA EMT-10というマシンでした。モウレツに感動したのですよ!


Roland EP-11(PianoPlus11)

20110504_pp_01

発売:1981年
鍵盤:61鍵
音色:エレクトリックピアノ3種、ハープシコード2種
リズム:CR-68相当のアナログ音源
     パターン8種(ただしパターンのカスタム不可)
     ロック、ボサノバ、ディスコ、マーチ、
     スイング、シャッフル、スローロック、ワルツ
オートアルペジオ:パターン4種
オートベースライン:パターン4種
端子:アウトプット(φ6.3)
    ヘッドホンアウト(φ6.3、ステレオ)
    サステインペダルジャック(φ6.3)
    オートプレイストップ(φ6.3)
    SYNC OUT端子(Roland sync24タイプ、信号はOUTのみ)
寸法:912(W)×115(H)×325(D)
重量:9.2Kg
補足:2wスピーカー付き
    ピッチ調整用TUNEつまみ有り(±50cent)

所感
このマシンでなんといっても面白い点はSYNC OUT端子が付いている点です。

20110504_pp_04_3

MIDI規格が発表される以前のマシンなのでこのような仕様になっています。ユーザーが後からSYNC端子を増設したわけではなくもともとこういったモノです。マニュアルを読むと「TR-808、TR-606、CR-8000など、外部のリズム・マシーンとDINコードで接続すると、PianoPlus11のテンポでリズム・マシーンを演奏させる事ができます。」とあります。例えば808でオリジナルのリズムパターンを作り、それに合わせてEP-11を弾くという使い方が想定されていたわけです。この端子があるためセッティング全体のマスターとなることができるマシンです。ちなみに内臓しているリズム音源はRoland CR-68同等のアナログ音源らしいです。
ニュアンスとしてはこのマシーンはCASIOのカシオトーンやYAMAHAのポータサウンドのラインナップのようなお手軽キーボードのカテゴリに入るものだと思います(とは言っても当時の販売価格は99,800円というなかなかの価格帯です)。PianoPlusという名称も表す通り、もともとがアナログシンセのような「音作り」に重点を置いたマシンではなく、手軽にプレイバックできることがコンセプトですので音色合成は一切できません。その代わりというわけではありませんが、カシオトーンやポータサウンドのようにオートアルペジオとオートベースライン(コード)が付いています。内臓リズムのテンポに合わせて鍵盤を押さえてあげるとそのキーでアルペジオ演奏ができますのでリアルタイムパフォーマンスにも適した仕様になっています。

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EP-11にはアイボリーと木目、2種類のカラーがありました。自分が出会えたのはアイボリーのほうなのですが、この音色セレクトボタンのデザインや質感を見るといつかはCR-8000と同期演奏させてあげたくなります(笑)。ちなみにCR-8000というのはこういう感じです。(拾ってきた画像です)

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多分、埼玉県のどこかに住む方が放出したであろうこのPianoPlus11。発売から30年を経て我が家にやってきて見事に他の機材と同期しております!大切に使わせていただきます。

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YAMAHA EMT-10

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音色:AWM音源(≒PCM音源、AWMはAdvanced Wave Memoryの略)
    9音色+Bass3音色
音色変化:アタックスピード3段階切り替え(slow、normal、fast)
       明暗3段階切り替え(bright、normal、mellow)
寸法:ハーフラック1U (ラック固定耳無し)
端子:LINE OUT (RCAピン)
    AUX IN (外部音声をLINE OUTから出力させるもの)
    MIDI (IN、OUT、THRU)
補足:ピッチベンド受けず

所感
以前のエントリーでYAMAHA EMT-1について触れた事がありますが、これはその兄弟機とも言えるマシンです。ただ、EMT-1がFM音源なのに対し、EMT-10はAWM音源(PCM音源)ですのでそういった意味では現代的に使うのならばEMT-1のほうが狙い目かもしれません。

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※上EMT-1、下EMT-10

EMT-1の説明の際にも触れましたがもともとこれらはクラビノーバやポータトーン用の外部音源として販売されていたものです。クラビノーバを買った人が「あら、もう少し他の音色も欲しいわ」と感じた際に購入して利用するものでした。個人的には『STRINGS』と『CHOR』が使い勝手が良いと思います。自宅のセットではFutureretro社のREVOLUTIONの内臓シーケンサーを使い、MIDI制御でEMT-10を鳴らすことが多いです。

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今回、このEP-11を浦和で見つけ、自宅まで抱えて電車移動している最中に考えた事があります。
セットの中に新たな音を増やしたいためにこういったことを行っているわけですが、これをソフトウェア環境での音作りで考えてみると新しいソフトウェアシンセをインストールするのと同義なんですよね。そこに気付いた瞬間、その労力の差に愕然としました(笑)。ま、機材いじりは自己満足なのでこのスタイルは変わらないと思います。

80年代生まれのこれら2台のマシンは2011年現在、我が家で様々なマシンと繋がって日々グルーヴを生み出しています。こういった偶然の廻り合わせに遭遇するため今後も定期的にハードオフを訪問しようと思います。

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コメント

初めまして。
懐かしい楽器を検索して見つけたブログ。
実は私、EP11、デモンストレーターやっておりました!
研修で操作を学び、レパートリーを揃え、電器店、楽器店、百貨店、学生生協などで演奏していました。
今でも、作動するんですね?
感激の再会です。
ありがとうございましたm(__)m

投稿: ママゴン | 2015/01/31 14:49

感動しております!コメントをありがとうございます。

EP-11のデモンストレーターをなさっていたのですか!
とても興味深いです。
研修というのはRolandが主催だったのか、それとも街の楽器屋や
音楽スクールなどが主催したものだったのか、想像が膨らみます。

左手でコード(ベースパターン)を操り、そのコードに合う音色を
選択し、右手でメロディーパートを奏でていらっしゃったんだろうなと
思いを巡らせてしまいました。
実際にはどんな楽曲を演奏なさっていたのか、伺いたい所です。

我が家にあるEP-11は現役で動いていますが、現役で作動する
EP-11が現在日本にどれくらいあるかと問われれば、それは
とても少数だと思います。現在でもきちんとパーフェクトに動作する
EP-11は全国で20台くらいなのではないでしょうか?もしかしたら
もっと少ないかもしれません。
そういった機材をバリバリに使っていた方からコメントを頂けるとは
思ってもいませんでした。ありがとうございます。

ちなみに、もし覚えていらっしゃったらお教え頂きたいのですが、
当時、演奏している際に、何か他の機材と同期なさっていたか
記憶に残っていらっしゃいますか?
もし、記憶に残っていらっしゃいましたら教えていただけますと
幸いです。

このマシンを細部までいじっていた方からのコメントに感謝の
気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

投稿: Caknobs | 2015/02/02 21:44

レスありがとうございますm(__)m
デモンストレーター時代の記憶を辿ってみます(笑)
研修は、ローランド主催で営業所にデモンストレーター登録している数名が対象でした。
内容は機材の操作、喋り…だったかな。
売り場での実践時には、EP11にスピーカーを繋ぎ、マイクスタンドを立てて、演奏合間に楽器の操作説明しながら、な感じでした。
セッティングは、随行の営業マンさんがやって下さってましたので、私があれこれ接続作業する、というのはありませんでした。
デモ曲に使ったのは…
・ルビーの指輪
・悪女
・トップオブザーワールド
・渚のアデリーヌ
・第三の男
・ギンギラギンにさりげなく
・バッハのト長調のメヌエット
…が浮かびます(^^;;

オープニングで、派手めなリズムを鳴らしながら、集客。
電子楽器としての特性を紹介しつつ、曲のさわりを弾いてみたり。
合間にしっとりとした曲。
重音機能を曲の途中で入れたり。
チェンバロ?音色で、メヌエット!
約15分から20分程度が1回のデモ。
エンディングに、ゆったり目の曲。

時にリクエストがあったりして^^;
楽しい仕事でしたょ。

投稿: ママゴン | 2015/02/08 01:37

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