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2011年1月

2011/01/28

[SET] Assemble a acrobatics

さて、今回はいつもとはちょっと違ったスタイルで作ったクリップをyoutubeにアップしました。


いつものクリップではハードウェア機材同士をCV/GATE信号やMIDI信号によってシンクさせてトラックを1発録りしていますが、今回のクリップではそのスタイルをとっていません。
今回はハードウェア機材でパートごとにパターンを作り、それをwavデータとしてPCに取り込んでからACID Music Studioで組み立てたものです。

使用した機材は以下の通り。

【使用機材 machines】
Roland TR-626
Roland TR-727
Roland EF-303
RolandDG CMU-810
KORG MS-2000R
KEIO GIKEN MiniPops-7
YAMAHA EMT-1
YAMAHA ED-10
SEQUENTIAL CIRCUITS Drumtraks
Futureretro REVOLUTION

ではクリップを見ながら順に確認していきましょう。


まず冒頭はシステムの立ち上げからスタートしています。いつものように1発録りする際には同時に複数の機材から音を出す必要があるためもっと多くのスイッチをONにする必要があります。(笑)

ビートが始まるのは0'27"から。まずはSEQUENTIAL CIRCUITSのDrumtraksのカウベルのカウントでスタートします。カウント後にバスドラムとスネアを使ってビートを作っていますが、この部分はDrumtraksからの出音だけではありません。Drumtraksのキックはそれ単体だけだとパンチが弱いと思います。キック音をメインにして踊るようなダンスチューンの場合ちょっと物足りないのです。ピッチを下げてローを厚くすればアタック感がなくなってしまうし、ピッチを上げてアタック感を出せばローが薄くなってしまうのです。ですので今回はDrumtraksのミックスアウト(メイン音声出力)からキックとスネアの音を拾い、パラでアウトされているキック音をYAMAHAのED-10に入力してその音をトリガーにしました。ですので今回のクリップでのキック音はDrumtraksキック+ED-10サブオシレーターで作られています。大きなスピーカーで聞いたり、ヘッドホンで聴いていただくと良く分かるのですが、ロー帯域はかなり低い周波数帯までカバーできています。なかなかの音圧だと思います。なおED-10の音にはうすーくディストーションもかけてあります。

0'37"秒でどアップで入ってくるのはRoland EF-303です。このマシンは本来エフェクターなのですが、パラメーターの中にドラム音源とベース音源も入っています。16本の縦スライダーで音程を決め、上部にあるツマミでレゾナンス値を決めたりフィルターの開閉を行っています。このマシンでしか出てこない独特なアシッドパターンが作れます。

このEF-303に重なって入ってくるのが京王技研(現KORG)のMiniPops-7というリズムボックスです。以前にも少し触れた事があるのですがコイツの発売は1966年です。なんと現在(2011年)から45年も前のプロダクトなのです。45年も前に作られた電子リズムですがその音色はとても魅力的です。余談となりますがこのマシンの「ギロ」の音色やビートの音程から推測するに、井上陽水さんのリバーサイドホテルの冒頭で聞けるリズム音色はこのマシンのものだと思います。

0'55"秒あたりで一瞬入るホイッスル音はRoland TR-727です。やはり727は飛び道具として面白いマシンですね。

その後、ブレイク時にはPIONEER CDJ-1000で声ネタスクラッチをし、1'02"秒から出てくるのがYAMAHAのEMT-1というFM音源モジュールです。
今回はこのEMT-1というマシンが個人的にとてもツボでした。もともとこの音源はYAMAHAのクラビノーバやポータトーン用の外部音源として販売されたものです。MIDI端子がついていてFM音源方式であることを考えると、たぶんDX-7(超大ヒットしたYAMAHAのFM音源フルデジタルシンセサイザー)が発売された1983~85年ごろのプロダクトではないかと思います。今回この音源をFutureretro REVOLUTIONのシーケンサーを使ってMIDI経由でコントロールしてみたのですがこれが大当たりでした。REVOLUTIONはベースマシンですのでかなりキー(ノートナンバー)の低い部分で音が鳴るため、EMT-1で想定された音色とは全く違う質感でパターンが再生されます。例えば1'14"秒からのエレクトロなパターンは『GUITER1』という音色です。全くギターではありませんよね。1'20"秒からの音色は『BRASS』。鳴らしてみて自分でもびっくりしたのですがかなり太いベース音になりました。このEMT-1は今後ともユニークに使っていきたいですね。

そして1'26"秒あたりから入ってくるパターンはEVANSのEVD-1007というディレイマシンの音です。このマシンはフィードバックを上げると外部からの音声入力が無くても自己発振するディレイです。(いくらフィードバックを上げても発振しない設計になっているディレイも多いです)クリップの中でもフィードバックをひねって発振音を出しています。で、発振させたままディレイタイム設定のつまみをひねってやる(ディレイタイムを段階的に変える)事で音程が作れるという寸法です。このEVD-1007の発振はフィードバックをフルにしたときにちょうど気持ちよい感じの発振になるため発振音発生器としても使う事が多いマシンです。youtubeなどで"Self-Oscillation" "delay"あたりのワードで引っ掛けてやるといろいろなカラーの発振があるのが分かると思います。

続いて1'38"秒辺りからでてくるのがRoland TR-626とKORG MS-2000R(アナログモデリングのデジタルシンセサイザー)の組み合わせです。ここではTR-626は音源としては使っていません。TR-626でドラムパターンを組み、そのパターンを走らせるとキックやスネアなどそれぞれの音源に割り振られたノートオン信号をMIDIで吐き出してくれるのです。しかもそのパターンを走らせている最中でもパッドを叩くとそのパッド部分のノート信号もきちんと出力されるのです。で、そのMIDI信号によってMS-2000Rを鳴らしているのです。つまりTR-626のシーケンサーグルーヴで外部音源を鳴らすことができると言う事ですね。音色を変えたり音源を変えることでいろいろな表現ができます。クリップの中ではシーケンスを走らせて鳴らしているパターンに手打ちでのパターンもプラスしてMS-2000Rを鳴らしました。ちなみに最初は同じ事をTR-707でやろうと思ったのですが、TR-707の場合シーケンスパターンのMIDI情報吐き出しはしてくれるのですが、パッドを叩いた際の信号は出力されませんでした。やはりTR-626はRoland社ドラムマシンの最終形態だけありますね。応用が利きます。

次のブレイクで出てくるのは昔、香港に行った際に現地で買ってきたトーキング電卓です(笑)中国語で数字を読み上げてくれます。当然ラインアウトなどありませんのでマイクをくっつけて直に録音しました。

そして最後はtechnosaurusのCYCLODON(サイクロドン)とRolandDGのCMU-810の組み合わせです。CYCLODONはCV/GATEという信号を制御してくれるアナログシーケンサーです。CMU-810はアナログシンセですが鍵盤のついていない音源ですのでこのアナログシーケンサーでコントロールしています。16ステップのシーケンサーなのですが本体左下部に4つのスライドスイッチが付いており、このスイッチングの組み合わせによってステップ数を1~16まで任意に切り替える事ができるのです。クリップでも一番最後はステップ数を1つにして単音だけを鳴らしています。

以上が今回のクリップの説明となります。今回のように古いマシンの音をサンプリングしてトラックに混ぜていく手法はオールドマシンを自分のトラックの中に混ぜ込む手法として一番てっとり早い方法なのではないでしょうか?

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2011/01/16

[SET ] Dubbin' electricityセッティング

youtubeにアップしたDubbin' electricityという動画についてのエントリーです。URLはコチラ↓

http://www.youtube.com/watch?v=VC13Vcpx8MQ

接続は以下のようになっています。

Dubbinelectricity_set

機材はこれらを使いました。

【使用機材 machines】
Mixer Mackie 1604Vlz3
Roland TR-707
Roland TR-606
RolandDG CMU-810
KORG Electribe-s mk2
REXER DRS-10
YAMAHA ED-10
Futureretro REVOLUTION
and guiter.

[エフェクター EFX units]
Vestafire RVD-901
MAM VSR-3
TOA Model-310D
Roland SDE-2000
EVANS EVD-1007
Vestax DIG-400
and more some Boss half lacks.

システム全体の見た目はこんな感じ。

2011dubsetting_8

今回はドラムマシンやシンセの操作ではなく、ミキサー卓の操作によって展開を作る『ダブスタイル』でトラックを作りました。

自分がメインで使っているミキサーはMackieの1604Vlz3というもの。16チャンネルのミキサーですが今回はその16チャンネルをフルで使用しました。

2011subsetting_mixer

実際にどのようにミキサーを使用しているかについては説明クリップにてご確認いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=_c38jOw99n4

で、今回特に注目したいエフェクターはコイツ、TOAのModel-310Dという3チャンネルのディレイマシンです。

2011dubsetting_toamodel310d

中古楽器屋やハードオフでもあまり目にする事のないマシンです。多分市場に出回った絶対数が少なかったのだろうと推測しています。

ともかく、このマシンのフロントパネルのかっこよさにはシビれます。フィードバックやモジュレーションの調整もひねるつまみではなく縦スライダーです。

2011dubsetting_toa2

うっとりです。(笑)
そしてコチラも魅力的なディレイタイム表示部分。L、C、Rチャンネルそれぞれ独立したメーターがついています。数字部分を囲む平行四辺形の赤いラインや文字の水色がよりいっそう80年代っぽくて良いと思いませんか?

2011dubsetting_toa3

やはりdubするときにはたくさんのディレイマシンにかこまれたいものです。

それともうひとつ。サンプリングソースについて。

今回は2種類のカシオのキーボード、Casiotoneの音色をサンプリングしました。
Electribe-Sに取り込んだのはSK-1の音色。
DRS-10に取り込んだのはMT-68の音色です。
特にDRS-10のほうには独特の『荒れ』が出ています。

以上、電子音DUBでした。


caknobsのムービーはこちらでチェック
http://www.youtube.com/user/Caknobs

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2011/01/09

[SET ]青空テクノ Outdoor techno to me.

youtubeにアップした動画『青空テクノ』のセッティング説明です。

今回のセッティングでのクリップはコレです。↓

http://www.youtube.com/watch?v=jjxriy_at5U

電池で動く機材だけを集めて近所の公園に出かけてセッティングを作りました。

持っていった機材はこんな感じ。

【使用機材 machines】
REXER DRS-10
Roland TR-626
Roland SH-101

信号の流れはこんな感じです。

Aozoratechno2

今回こんなセッティングを組もうとしたきっかけは電池で動くサンプラーが入手できたためです。それがコレですね。REXERのDRS-10です。

Drs10_3

例えばですが・・・・

屋形船を借り切ってこのシステムを持ち込むとか・・・・

生きていくのも困難な秘境に入り込んでからこのシステムを再構築するとか・・・・

そんな場合を想定して作ったシステムです。

・・・・・が、すぐ隣では子供たちが遊びに夢中でした。

Outdoor_setting

大げさに書きましたが、実は今回のセッティングはとてもシンプルな構成でテクノの基本とも言えるような機材でのセッションでした。

こういうセッティングが役に立つタイミングがきっとあるハズですって。(笑)

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